本当にあった怖い話~web屋の怪談~

これは、私が実際に見たとあるホームページの話です。

特に有名でもありません。たくさんの個人情報を扱っているわけでもありません。
小さなお店の、ごく普通のホームページ。

ある日、
「ちょっとアクセスログを確認しておこう」
そんな軽い気持ちでサーバーの画面を開きました。

すると、そこには見知らぬ誰かの”足跡”がびっしり…。

しかも一人や二人ではありません。

海外からも。
ロボットのような動きも。
24時間休むことなく。
想像をはるかに超える数の”足跡”が残されていました。

「ここは入れますか?」
「このカギは開きますか?」
「管理画面はどこですか?」

まるで、知らない誰かが何度も何度もドアノブを回しているようでした。

ガチャ。

ガチャ。

ガチャ。

ガチャ。

ドアは開きません。

でも、前の日も。
その前の日も。

ガチャ。

ガチャ。

ガチャ…。

スクロールしても、まだある。
まだある。
まだ終わらない…。

どこまでスクロールしても、見知らぬアクセスの記録が続いていたのです。

「…うわ。」
思わず声が出ました。

…もちろん怪奇現象ではありません。

全部、不正アクセスの記録です。

ログには、wp-login.phpへのアクセス。
xmlrpc.phpへのアクセス。
存在しない.envファイルを探すアクセス。
使ってもいないCMSや、存在しない管理画面を探し回るアクセス。

執拗で機械的なノックが、画面を埋め尽くしていました。
生々しい攻撃の履歴は、まさに「手当たり次第」という言葉がぴったりでした。

先にも書いたように、このサイトが特別だったわけではありません。
彼らは”このサイト”を狙っているのではなく、”入れそうなサイト”を探しているだけ。
ただ、入れるドアを何の感情もなく、冷酷に、探し続けているだけ。

あなたの会社のホームページでも。
お店のホームページでも。
もしかすると、このブログを読んでいる今も…。

世界のどこかから、あなたのホームページの”ドアノブ”を回している誰かがいるかもしれません。

…信じるか信じないかは、ログを見れば分かります。