今さら聞けない ―ホームページのバックアップの基礎知識と今すぐできること―

「バックアップって、要するにデータのコピーでしょ?」
「なんとなく大事なのは分かるけど、どうすればいいか分からないし、面倒くさそう」

そう思っていませんか?
今回は、ホームページの管理でよく耳にする「バックアップ」について、今さら聞けない超基本から「じゃあ、どうしたらいいの?」という今すぐできることまでをご紹介します。

そもそも「バックアップ」って何?

バックアップとは、簡単に言えばホームページのコピーを別の場所に保存しておくことです。
何かトラブルが起きたときに、そのコピーを使って元の状態へ戻せるようにしておくためのものです。

例えば、
・誤ってデータを削除してしまった
・WordPressの更新で不具合が起きた
・サーバーに障害が発生した
・不正アクセスの被害を受けた

このような場合、バックアップがあれば復旧できる可能性があります。
普段は出番がありませんが、いざというときにはとても重要な役割を果たします。

自分でもバックアップは取れるの?

はい、取れます。
「バックアップって、専門の会社にお金を払って頼まないとできないのでは?」と思われがちですが、そんなことはありません。

バックアップは、いろいろな場所に保存できます。主なものをあげてみます。

① 手元のパソコンや外付けハードディスク
自分のパソコンや外付けハードディスクなど、自分で管理する方法です。
「機器代」がかかりますが、一度買ってしまえばその後のお金はかかりませんので、比較的手軽なのですが、万が一、パソコンが故障したり、外付けハードディスクが壊れたりする可能性もあるため、これだけに頼るのは少し不安です。

② インターネット上の保存サービス(クラウドストレージ)
GoogleドライブやOneDrive、iCloudなどが代表的です。
「クラウド」と聞くと難しく感じますが、簡単に言えばインターネット上にデータを預けて保管するサービスです。
パソコンが壊れてもデータが残るというメリットがあります。
容量が少ないうちは無料で使えるものが多いですが、データをたくさん保存するとなると、有料プランへの切り替えが必要になる場合があります。

③ レンタルサーバーのバックアップ機能
ホームページを置いているレンタルサーバーが、自動でバックアップを取ってくれる場合があります。
ただし、保存期間が決まっていたり、有料だったりすることもあります。

④ホームページを作った制作会社や保守を任せている管理会社で保存
これが一番確実なのではないかと思います。後でお話しますが、バックアップが仮に手元にあっても、いざというときに、それをサーバー上に復元するのは難しい場合もあるからです。

バックアップ、あれば安心?

バックアップは、普段は使わないので存在を忘れがちですが、パソコンが突然壊れたり、万が一のトラブルに巻き込まれたりしたときには「あってよかった…!」と会社を、そして自分を救ってくれる「最後の砦」になります。

けれど、バックアップがあれば安心かというと、そうでもないのです。
制作会社がそんなことを言うなんて…と、少し不安にさせてしまいましたが、事実、バックアップがあるだけではないのと一緒。

「?」と思われた方は、そのバックアップが「復元」できるかを確かめなければなりません。
バックアップがあれば、データがまったくないという最悪の事態は防げますが、これだけですぐ元通りに復元できるとは限らないからです。

大切なのは、必要なときに「使えるバックアップ」であることです。

知っておきたい、最近のセキュリティ事情

ここで、少しだけ最近のセキュリティのトレンドについても、おまけとしてお話ししておきます。

これまでのセキュリティ対策といえば、「攻撃を防ぐための対策」を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、昨今のサイバー攻撃はますます巧妙化しており、どれだけ対策をしていても被害を100%防ぐことは難しくなっています。

そのため現在のセキュリティ対策では、「攻撃を防ぐこと」だけでなく、万が一被害を受けても、被害を最小限に抑え、できるだけ早く元の状態へ戻せることが重要です。

セキュリティ対策の視点を、今まではバックアップの出番がないように「防御」することから、出番が来ること、つまり「復旧」を想定して準備することにシフトせざるを得なくなってきたんです。

まずは、制作・管理会社へのたった「3つの質問」

ホームページを作った制作会社、保守契約している管理会社に、まずは、1度確認してみてください。
「私たちのサイトのバックアップって、そちらにありますか?」
「もしもの時(データが消えた時)、そちらのデータから元通りに復元できますか?」
「その復元作業は、今の契約内でやってまらえますか? それとも有償ですか?」

一番危険なのは「お金を払ってプロに任せているから、きっといい感じにバックアップを取ってくれているはず」という思い込みです。

最後に

バックアップは、普段は何の役にも立たないし、出番はありません。だからこそ、必要になってからでは遅いこともあります。

「うちのホームページのバックアップって今どうなってるんだっけ?」と、まずは現状を知ることから、小さな一歩を踏み出して欲しいのです。

自分で外付けハードディスクにデータを移してみるもよし、管理会社に「バックアップってあります?」とメールを1通送ってみるもよし。
今できることを一つだけ始めてみてください。

なぜならバックアップは、万が一のときにホームページを守る「最後の砦」だからです。

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