「その会社のためだけにフルスクラッチ(オーダーメイド)で組み上げるサイト。それこそが最高品質であり、プロの仕事」だと自負していました。
そんな私たちが今あえてWordPress化を推す理由をお話します。
WordPressって何?
まずは念のために。
WordPress(ワードプレス)は、HTMLなどの専門知識がなくても、ブログ感覚でホームページを更新・管理できる仕組みです。
例えば、スマホで撮った写真をアップしたり、お知らせを書き換えたり…。
こうした作業が、制作会社などに依頼しなくても自分できるようになります。
また、Wordpressの基本機能だけでは対応できない機能を追加・拡張するツールをプラグイン、デザイン・レイアウト・機能などを一括で管理・変更できるテンプレートセットのことをテーマと言います。
「やっぱり予約フォームを置きたい」「自動見積りを設置したい」と思ったら、プラグインという追加パーツを取り付けるだけで機能を増やすことがきます。また、ほとんどのテーマがレスポンシブ対応(スマホで見やすいレイアウトに自動的に調整してくれる)です。
実は数年前までは「どうしてもWordpressで」というご要望がない限り、積極的におすすめすることはありませんでした。
なぜなら、フルスクラッチと比べてメンテナンスの手間や動作の重さ、自由度の制限などデメリットも多いと感じていたからです。
WordPressのオワコン説
なぜ、Wordpressはオワコンと言われるのか?その理由も知っています。
◆「ノーコードツール」の台頭
専門知識がなくても、直感的にサイトを作れるツールが増えたため「簡単なサイトならWordpressじゃなくてもいいよね」という層が増えたのは事実です。
◆SNSへのシフト
「集客=ブログ(WordPress)」という図式が崩れ、SNSだけで完結するビジネスも増えました。
◆保守の面倒くささ
セキュリティ対策やプラグインの更新など、メンテナンスを怠るとリスクがあるため、特に放置されがちなサイトにとっては「重荷」に感じられるようになっています。
①「標的」になりやすい(セキュリティリスク)
WordPressは世界シェアNo.1(全ウェブサイトの4割以上)であるがゆえに、狙われやすいシステムです。
②「プラグイン・地獄」に陥りやすい
機能を増やそうとしてプラグインを入れすぎると、システムが複雑に絡み合ってしまいます。
・プラグインを入れすぎて複雑化
・更新のたびに不具合が出る
・何がどう動いているか分からない
③「自由」すぎて迷子になる
何でもできるがゆえに、使いこなすための学習コストが意外と高いです。
導入したのはいいけれど、操作がわからず結局「宝の持ち腐れ」になってしまう…。この「使いこなしの難易度」が、挫折(放置)の原因です。
それでもWordpressが「現役最強」である理由
ではなぜ、今あえてWordPressなのか。
◆「資産性」が圧倒的
SNSや他のWebサービスは、そのサービスが終了すればデータも消えてしまいます。しかし、WordPressは自分のサーバーで動かす自前の仕組み。「自分の資産」としてデータをコントロールできる安心感はビジネスにおいて代えがたいものです。
Web業界には「ベンダーロックイン(特定の会社に縛られて身動きが取れなくなること)」という問題がありますが、WordPressは世界標準のツールだからこそ、そのリスクを最小限に抑えられます。
◆「拡張性」が無限大
プラグインも充実しており、AIチャットボットを導入したり、独自のシステムを組み込んだりといった「一歩進んだこと」をやろうとしたときに、WordPressほど柔軟に対応できる土台は他にありません。
◆SEO(検索)との相性がいい
Googleなどの検索エンジンとの相性が良く、記事を増やせる、改善をくり返せるなど、検索で戦いやすい構造はやはり他のツールの一歩先を行っています。
フルスクラッチの弱点
Webサイトのスクラッチ開発は、CMSやパッケージを使わず、ゼロからコードを書いて完全オーダーメイドでサイトを構築する手法で、自由度が高く、独自の機能やデザインを実現できます。また、無駄なコードがないため、動作も軽く、高品質なサイトが作成できます。
しかし、弱点があるのです。
それは『私たちプロにしか触れない』ということです。
ちょっとしたテキストの修正や画像の差し替え…。そのたびにお客様は「依頼」をしなけれななりません。
お客様のビジネスが加速すればするほど、私たちの丁寧な手仕事が、スピードを奪う足枷になっているのではないかと気付いたのです。
ここ数年でお客様を取り巻く環境は激変しました。
制作会社に頼まないと一行も直せないスピード感では、今のビジネスには追いつけない。
SNSでの拡散を売上に繋げるための柔軟な受け皿は必要。
フルスクラッチは強力ですが、ビジネスの現場では、
・更新のたびに依頼が必要
・スピードが落ちる
・コストが積み上がる
といった、運用しにくさがあるのではないかということです。
運用を前提に考えると、評価が大きく変わりました。
住み分けが進むWeb制作
Web制作には大きく分けて3つの選択肢があります。
私たちはフルスクラッチ(ゼロからの開発)も得意としていますが、現代のビジネススピードにおいては、多くの場合でWordPressが「最も賢い投資」になります。
| レベル | 手法 | 特徴 |
| エントリー | ノーコード (STUDIO, Wixなど) | 「スピードと手軽さ」 名刺代わりのサイトや、期間限定のLPに最適。ただし、独自の機能追加や複雑なデータ移行には弱い。 |
| スタンダード | WordPress | 「資産性と拡張性のバランス」 中小企業の広報、メディア、高度なカスタマイズが必要なサイト。プロが保守することで価値のある資産になる。 |
| ハイエンド | フルスクラッチ | 「完全な独自性とパフォーマンス」 大規模な予算がある大企業のシステムや、独自のサービス開発。保守コストも高い。 |
WordPressは「プロの道具」になった
かつては「手軽さ」が売りだったWordPressですが、今は「本気でWebを資産にしたい人」が選ぶ、確かな土台へと進化しました。
ノーコードでは自由度が足りず、フルスクラッチではコストが合わない。
その中で、「プロが正しく保守・カスタマイズするWordPress」が、中小企業にとって最もリターンが大きいという確信に至りました。
「自由」とは、いつでも「自立」できるということ
加えて、WordPress化を進めるのには、もう一つ現実的で重要な理由があります。それは「将来にわたるリスク管理」です。
独自のシステム(フルスクラッチ)や特定の会社の独自CMSで作られたサイトは、管理会社を変更する際、移管が非常に困難です。「サーバーを変えると動かない」「他社ではコードが解読できない」といった理由で、実質的に作り直しを余儀なくされるケースも少なくありません。
また、最近流行のノーコードサービスも、サービス自体の終了や、急な料金体系の変更、さらには「データの持ち出し不可」といったリスクを常に抱えています。いわば「他人の土地」に家を建てている状態です。
その点、WordPressは世界標準のオープンな仕組みです。
私たちがプラグインを独自開発してカスタマイズしたとしても、その土台はあくまで世界中で使われている共通言語です。
「自分たちの資産(データ)を、自分たちの手に取り戻しておくこと」
どこかのサービスや特定の会社に依存しすぎず、自分たちの意思でメンテナンスや移管ができる状態にしておく。この「透明性」と「自立性」こそが、長くビジネスを続ける企業にとって、目に見えない最大の安心材料になると考えています。
👉【Webサイトは『資産』です|保守管理をプロに任せる本当のメリット】
DGインデックスができること
「WordPress化」を推してはいますが、もちろん今でもフルスクラッチでの開発は大好物です(笑)
「既存の仕組みでは絶対に実現できない、唯一無二のシステムを作りたい」という尖ったご要望があれば、喜んでコードを書きまくります。
大切なのは「手法」にこだわることではなく、お客様の今のフェーズに「最強の武器」を届けること。
そのための選択肢として、フルスクラッチも、WordPressも、プラグイン開発も。
すべて使いこなせる状態でお待ちしています。
DGインデックスはWebサイト制作だけでなく、システム開発・Ai活用などITまわりのご相談を承っております。
「何を聞いたらいいかわからないんだけど…」という段階でも、お気軽にお問い合せください。